10綾 鹿島立ち、釣り鯛の綾
10-1 出雲は国が豊かになり、道理が隠れる(10-1~3)
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ふそゐすゝ こそみゑとしの(10-1)
さあゑなつ かぐゑしぼみて
時は二十五すず歴九十三枝の年の「さあゑ」の夏のことです。橘の木の枝が枯れてしまいました。
ふとまにの しちりはやもり(10-1)
はげしくて(10-2)
「ふとまに」で占うと「しちり」歌の大凶の卦を引いてしまいました。 これは、「はやもり」(羽矢が漏れる、こぼれ落ちる、謀反がある)が激しいことを意味しています。
はや(甲矢、兄矢、早矢) 2本持って射る矢のうち、初めに射る矢。矢をつがえたとき、3枚羽根の羽表が外側になり裏が手前になる矢。反対は乙矢(おとや)
つねすみのくに(10-2)
みせしむる
「つ」(西)「ね」(北)「すみ」(隅)の国、(出雲にあたる)の状況を激しく罰して見せしめることにしました。
よこべかえりて(10-2)
もふさくは いつもやゑがき
おほなむち みつれはかくる
ことはりか(10-3)
「よこべ」(検察官)が調査して戻って報告するには、出雲八重垣の臣の「おほなむち」(「そさのお」と「いなだ姫」との子ども、実名くしきね)は、国が満ち満ちているため、「ことわり」(物の筋道、条理、道理)が隠れてしまっています。
ぬかをたまがき(10-3)
うちみやと これこゝにゑに
くらぶなり
「ぬか」(ひたい、額表、額ずくこと、礼拝)する場所を「たまがき・うちみや」(玉垣内宮)にしており、天照神の住まれている皇室と同じ造りに匹敵する大宮殿(九重の大宮)を築いております。と、報告いたしました。
ジョンレノ・ホツマ
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9-33 八雲五弦琴の音の秘法を授かり、「わか姫」は「わかくに」に称えられる (9-46~49)
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のちにわかひめ(9-46)
ひたるとき やくもいすゝき
かだかきを ゆつることのね(9-47)
たかひめを たかてるとなし
後に「わか姫」(後の「したてる姫」)がお亡くなりになるとき、八雲五弦琴の葛垣の弓弦の琴の音の秘法を授かり、「たか姫」(「くしきね」と「たけこ姫」の娘)は「たかてる」という御名を拝領しました。
わかうたの くもくしふみは(9-47)
おくらひめ さつけてなおも
したてると(9-48)
「おぐら姫」(「あまくにたま」の娘)は、わか歌の「くもくし文」(雲奇し文)を賜わり、更に「したてる姫」の御名をも頂きました。
ということは、初代「したてる姫」は天照神のお姉さんであった「わか姫」のことで、二代目「したてる姫」が「おぐら姫」ということですか。
なしてわかくに(9-48)
たまつしま としのりかみと
たゝゑます
「わか姫」ご自身は、「わかくに」(和歌山市玉津島神社)に祭られ、「としのり神」として讃えられました。
これは、「わかの呪い」で稲虫祓いの功績によるものです。
いつもやゑがき(9-48)
おほなむち やゑがきうちて
たのしむる もゝやそひたり(9-49)
こにみつるかな
出雲八重垣、「おおなむち」、八重垣を打たれて楽しまれました。
何と、百八十一人ものお子さんに満ちていました。
東京府中にある大国魂神社の御神祭の「おおなむち」は、通称「大国主神」・「大国魂神」あるいは「大黒様」とも呼ばれており、父:「そさのお」、母:「いなだ姫」の息子です。
前後関係から、この府中にも「おおなむち」が立ち寄ったことが推測できます。
なお、「おおなむち」のお子さんの一人が「くしひこ」、称名「ことしろ主」で、通称 「えびす様」になります。
完
ジョンレノ・ホツマ
9-32 民に米の配給が行なわれ不作時には備蓄米で援助された(9-45~46)
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ひふみむもやそ(9-45)
ふたわらの ひもろげかぞえ
たねふくろ つちはつちかふ
おんたから うゑたすかても
くらにみつ(9-46)
お陰で豊作を迎えられ、十二万三千六百八十人もの民に、二俵づつの米俵を配ることが出来、更に備蓄のために「たねふくろ」(籾米)も蔵に満ちていました。
土(つち)は培う(つちかう、土を養う、育てる)お宝と言います。田(た)から出来るから宝(たから)と言います。
あめかせひでり(9-46)
みのらねと あたゝらくばり
うゑさせず
雨、風、日照りで稲が充分に育たなく不作のときには、民が飢えに苦しまないように「あたたら」(援助米)を配りました。
ジョンレノ・ホツマ
9-31 息子の「くしひこ」を大物主に、「くしきね」は「いづも」に戻り事業を教える(9-44~45)
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おほなむちには(9-44)
くしひこを おゝものぬしの
かわりとて ことしろぬしと
つかゑしめ
「くしぎね」(おおなむち)は大物主でしたが、「くしぎね」の子どもの「くしひこ」を大物主に代えました。そして、「ことしろ主」という名前を与え仕えさせました。
すなわち、構図としては下記になります。
初代大物主は 二代目大物主は
実名「くしきね」 実名「くしひこ」
称名「おおなむち」 称名「ことしろ主」
通称 大国主神 通称 えびす様
(大黒様)
父:「そさのお」 父:「おおなむち」
母:「いなだ姫」 母:「たけこ、おきつしま姫」
文中にあっては韻の関係で、「くしきね」であったり「おおなむち」であったり、大物主と書かれたりしていますが、同一人物であることを知っておく必要があります。また、大物主とあれば、誰のこと(何代目)を言っているのか前後関係から見ていく難しさが潜んでいます。
おのはいつもに(9-44)
おしゆるに(9-45)
己(「くしきね」のこと、自ら)は、「いづも」に戻って、農業始めいろいろな事業を教えました。
ジョンレノ・ホツマ
9-30 「したてる姫」は「たかこ」(くしきねの娘)と「おぐら姫」の八雲弾き打ちを楽しむ (9-42~44)
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むすめたかこを(9-42)
たてまつる(9-43)
「くしきね」の娘「たかこ」を「ほお虫払い」の役目に奉りました。
あまくにたまの(9-43)
おくらひめ これもさゝけて
つかえしむ
「あまくにたま」の「おぐら姫」にも琴を捧げて使わせました。
したてるひめは(9-43)
ふたあおめ めしてたのしむ
やくもうち(9-44)
「したてる姫」は、「たかこ」と「おぐら姫」の二人の
襖(あお・古代の上着)を召しものをご覧になって八雲弾き打ちを楽しまれました。
ジョンレノ・ホツマ
9-29 「くしぎね」は穂虫払いを「したてる姫」から習う (9-41~42)
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そはほむし くしぎねはせて(9-41)
これをとふ したてるひめの
しかし、お米(稲穂)にはイナゴの虫喰いがあります。これを追い払う方法について、「くしぎね」が馳せ参じて「したてる姫」の許へ訪ねに行きました。
咀(そ)=噛む、噛み砕く、味わう→お米
おしえくさ ならいかえりて(9-42)
おしくさに あふげはほおの
むしさりて やはりわかやぎ
みのるゆえ
「したてる姫」から虫払いの方法を習って帰りました。そして、教えられたとおり稲穂に向かって一斉に扇いだところ、虫も飛び去り、再び稲も実を結んで若々しくなりました。
「くしぎね」は「そさのお」(「いさなぎ・いさなみ」の三男)の息子、別名「おおなむち」後に大国主神
「したてる姫」は「いさなぎ・いさなみ」の長女であったが弟の「わかひと」(天照神)が即位した後は妹の立場に退き「したてる姫」と名を改めた。
よって、「くしぎね」からは「したてる姫」は叔母さんに当たります。
ジョンレノ・ホツマ
9-28 「すくなひこな」が神あがりの後、「おおなむち」は一人で全国を教え歩く(9-40)
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おほなむち ひとりめぐりて(9-40)
「おおなむち」は、その後、一人で全国をまわり歩きました。
たみのかて けしゝゆるせは(9-41)
こゑつのり みなはやかれや(はやかえす:小笠原)
国民が食べる食料について、獣肉(けしし・四足動物)を食べると栄養がつき過ぎて肥えて高じてしまい、皆、早枯れ(早死に)してしまいます。
お米を食べなさいと言っています。稲作の奨励をして、水田開拓をしています。
ジョンレノ・ホツマ
9-27 「すくなひこな」は「かだがき」で全国津々浦々に「ひなまつり」を教え歩く(9-39~40)
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すくなひこなは(9-39)
あわしまの かだがきならい(9-40)
ひなまつり おしゑていたる
かたのうら あわしまかみぞ
その後「すくなひこな」は「あわ国」(滋賀県)に伝わる「かだがき」(葛垣琴)を習い、諸国津々浦々に天神四代の「ひなまつり」の物語を教えました。
その後、「すくなひこな」は、年老いて「かだの浦」で神上がりしました(亡くなりました)。
そして、「あわしま神」(「あわ」の国に現われた神)と命名されました。
淡嶋神社 に御祭神「すくなひこな」と「おおなむち」が祀られております。現・ 和歌山市加太
加太神社とも呼ばれており、「かだ」の浦、「かだ」垣琴から派生しており、毎年3月3日には雛流しのお祭りが行なわれているそうです。
ジョンレノ・ホツマ
9-26 「くしぎね」は「すくなひこな」を迎い入れ、稔り豊かにしました(9-37~39)
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くしぎねあわの(9-37)
さゝざきに かゞみのふねに
のりくるを とえどこたえす
「くしきね」(称名「おおなむち」・「初代おおものぬし」・後の大国主)が、「あわのささざき」(ささ崎・佐々木神社)付近の湖(現在の琵琶湖?)に鏡を舳先に付けた舟が近づいてきたので、誰が乗っているのか聞きました。しかし誰も答えられませんでした。
くゑひこが かんみむすびの(9-38)
ちゐもこの おしゑのゆびを
もれおつる すくなひこなは
すると「くえひこ」が申し出て、「かんみむすび」(たかみむすび六代目)の千五百人もいる御子の中でどうしようもない落ちこぼれの「すくなひこな」と言います。
これといふ くしきねあつく(9-38)
めくむのち ともにつとめて(9-39)
うつしくに
「くしきね」(称名「おおなむち」・「初代おおものぬし」・後の大国主)は、「すくなひこな」を手厚く迎い入れ恵みました(施しました)。そして、一緒になって務めた結果、美しい国になりました。
やめるをいやし(9-39)
とりけもの ほおむしはらひ
ふゆをなす
病めるものを癒し、薬草の栽培などし、鳥や獣が田畑を荒らすことを防ぎ、「ほおむし」(イナゴ)を払(虫払い)って、稲を稔らせて民の糧を守り豊かにしました。
水田開発や養蚕などにも務めながら、産鉄もしていたものと思うのですが確信はありません。
ジョンレノ・ホツマ
9-25 「くしぎね」(おおなむち)が初代「おおものぬし」に(9-36~37)少し大きい文字
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きみくしぎねを(9-36)
ものぬしに
天照神は「くしきね」を「ものぬし」(大物主)にとり立てました。
よって、実名「くしきね」は称名「おおなむち」であり初代の大物主でもあります。
たけこをつまと(9-36)
ここで「くしきね」は「たけこ」を妻にしました。
「くしきね」は「そさのお」の子どもです。
「たけこ」は天照神と「こますひめはやこ」との間に生まれたとされる三姉妹の「おきつしまひめ たけこ」です。
であれば、天照神と「そさのお」は兄弟ですから、このお二人の結婚は「いとこ婚」になります。
しかし、「たけこ」が「こますひめはやこ」の浮気相手であった「そさのお」の子どもであったとしたら、畑違いの兄弟同士ということになってしまいます。
表ざたに出来ないことが潜んでいたことがわかります。
なしてうむ あにはくしひこ(9-36)
めはたかこ おとはすてしの(9-37)
たかひこね
「くしきね」が「たけこ」を妻にして生れたのが、
兄は「くしひこ」、娘は「たかこ」、弟は「すてし」の「たかひこね」と言います。
実名「くしひこ」は「ことしろぬし」で、後に通称「えびす神」と呼ばれます。
ジョンレノ・ホツマ
9-24 「そさのお」と「いなだ姫」の間に「くしきね」(おおなむち)始め五男三女の子宝が (9-34~36)
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うむこのいみな(9-34)
くしきねは ことにやさしく
おさむれは なかれをくめる(9-35)
もろがなも やしましのみの
おほなむち
「いなだ姫」が生んだ実名「くしきね」は、殊に(琴の音のように)に優しく、国民を治めましたので、「ながれ」(動き、物事の移り変わり、道理)を推し量る、思い遣ることのできる人であったので、諸人達は「やしましのみ」(八洲一の紳士)の「おおなむち」と称えました。
「おおなむち」は後に、大国主神(大黒様)と呼ばれるようになります。
初代「大物主」でもあったことがこの後の記述で分かります。
つぎはおゝとし(9-35)
くらむすび つきはかつらき
ひことぬし つぎはすせりめ(9-36)
ゐおみめぞ
次に生まれた皇子が「おおとし・くらむすび」になります。その次が「かつらき・ひことぬし」、その次が「すせり姫」になります。よって、「そさのお」と「いなだ姫」の間に五男三女の子宝に恵まれました。
ジョンレノ・ホツマ
9-23 「いなだ姫」は身籠りの喜びを歌い、八雲打琴を打ち鳴らす(9-32~34)
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みやならぬまに(9-32)
いなたひめ はらめはうたに
新しい宮が完成する前に「いなだ姫」は孕み(身籠り)喜びを歌にしました。
やくもたつ いつもやゑかき(9-32)
つまこめに やゑがきつくる
そのやゑかきを(やゑかきわ:小笠原)(9-33)
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠(つまごめ)に 八重垣造る その八重垣を
このうたを あねにさゝげて(9-33)
やくもうち ことのかなでを
さつかりて うたにあわせる
いなたひめ(9-34)
この喜びを歌った出雲八重垣の和歌を姉の「わか姫」に奉げました。姉の「わか姫」は天照神から授かった八雲打琴で琴曲を打ち鳴らし、その曲にあわせて「いなだ姫」が歌いました。
ついにくしたえ(9-34)
あらはれて やゑかきうちの
ことうたぞ
遂に「くしたえ」(霊妙)が現われて「いなだ姫」の歌は、八雲打ちの琴の歌と呼ばれました。
琴について 追記
埴輪の楽器 宮崎まゆみ著 三交社発行 に、
琴を奏でている埴輪があり、琴の原型を想像できるような気がしました。再現された模型も打ち鳴らすという表現に当てはまるような気もしました。
しかし、埴輪はもっと時代が下がって垂仁天皇のときですから、多少進歩していたものを目にしているのかも知れません。
ジョンレノ・ホツマ
9-22 「くしいなだ」宮と名付け、「さほこ国」は「いつも国」へ名を変える(9-31~32)
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くしひより すがはにきつく(9-31)
みやのなも くしいなたなり
「くしひ・くしび」(霊妙なこと)があって、「すが」(清々しい、清浄である)「はに」(地)に築いた宮の名前を「くしいなだ」宮と名付けました。
「くしいなだ宮」は(奇稲田宮・現出雲大社・杵築大社)になります。
さほこくに かえていつもの(9-31)
くにはこれ
このとき、「さほこ国」の名前を「いつも国」に変えました。
あめのみちもて(9-31)
たみやすく(9-32)
「そさのお」は、天の御心(天成神道)を持って治めたので、民の暮らしも豊かに平和になりました。
この時、真に輝かしい「出雲の国」の発祥になったことが分かります。
ジョンレノ・ホツマ
9-21 「そさのお」は「ひかわ神」の神名を賜わり天下晴れて宮中に(9-28~30)
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「ほつまつたえ」の文字の例です
48音で出来ています
もろかみはかり(9-28)
そさのおが こゝろをよする(9-29)
しむのうた
このとき、諸神達が「そさのお」が真心を書き綴った「しむのうた」(血と涙の歌)について話し合いました。
みのちりひれは(9-29)
がはきえて
「そさのお」の身に付いていた塵(犯した過ち)や「ひれ」(犯した過ちが後後引きづってしまったこと)は、祓い清められて「が」(罪、汚れ)が消えたことが認められました。
たまふおしては(9-29)
ひかはかみ はたれねをうつ
いさおしや そこにもとゐを(9-30)
ひらくべし やゑがきはたも
たまわれば
天照神は「そさのお」に「ひかわ神」の神名を賜いました。更に、「はたれ」の「ね」(根っこ、根こそぎ)を討ち取った功(功績)を称え、そこに本居(もとい、本拠)を開きなさい(構えなさい)と詔りして、八重垣幡も賜わりました。
ふたゝびのぼる(9-30)
あめはれて うやまいもふす
「そさのお」は、天下晴れて再び宮中に昇ることが許され、感謝の気持ちを敬い申し上げました。
ジョンレノ・ホツマ
9-20 「いぶきど主」に「やまだ県」と「いふきかみ」の名を賜わる(9-28)
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48音で出来ています
やまだあがたを(9-28)
もちたかに たまえはあわの
いふきかみ
ここで、天照神は「いぶきど主」の実名「もちたか」に「やまた」県を賜いました。同時に、「あわ」の「いぶき神」の神名も賜わりました。
「やまた」県は、現三重県大山田村と伊賀地方
「いぶき神」は、現三重県大山田村の阿波神社のようです。
現在も宇治山田というし、邪馬台国の「やまた」ともどこかで関連ありそうな気もしますが、まだ分かりません。
ジョンレノ・ホツマ
9-19 三弦、五弦、六弦の琴とその音色(9-25~28)
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いさなぎの かきのかだうつ(9-25)
いとすゝき これをみすぢの
ことのねぞ
「いさなぎ」の垣の「かだ」(葛)を打った「いとすすき」(糸薄)の琴の音は、三筋(三弦)の琴の音と言います。
かたちははなと(9-25)
くずのはを(9-26)
三筋(三弦)の琴は、葛の花と葉を形どっています。
かだかきとうつ(9-26)
ゐすことは ゐくらにひゞく
「かだがき」で打つ、五弦琴は弾くと五臓に響きます。
ねをわけて わのあわうたを(9-26)
おしゆれは ことのねとほる
いすきうち(9-27)
「ね」を分けて(音、根本を分けての意味は「あわ」の歌を前半を「いさなぎ」が、後半を「いざなみ」が歌ったことを言っているように見えます。)
「わ」の「あわ」の歌をとあるのは、「わ」は和、平和に調和のとれている四十八音の「あわ」の歌を教えたところ、五弦琴(いすこと)の音に合わせて広まりました。
むすぢのことは(9-27)
ゑひねむる おろちにむつの
ゆつかけて やくもうちとぞ
なつくなり
六弦(むすじ)の琴が、酔いしれて眠っている「おろち」に六弦の弓弦(ゆつ、ゆつる)を仕掛けて捕らえた如くに「八雲打ち琴」と名付けました。
かだふきかなで(9-27)
めがはひれ これもてたての(9-28)
なにしあふ
「かだ」(葛)、「ふき」(蕗)、「かなで」(曲)、「めが」(茗荷)、「は」(羽)、「ひれ」(巾)の六音階の琴の音色は今回の大乱を鎮めた手段・策略に見合って成し遂げられました。
現在の琴は奈良時代に中国から伝わったと言われているようですが、日本古来の琴が存在していたことが分かります。
現在の琴の各部分の名称に「龍」の名前が付いていることに驚きました。龍頭、龍額、龍角、龍手、龍甲、龍背、龍腹、龍舌、龍唇など、横は「磯」と呼ぶことも知りました。
和楽器教本「箏」(こと) 滝田美智子著 グッドクール発行より
*******
箏(こと)と箏曲(そうきょく)を知る辞典 宮崎まゆみ著に、中国伝来の琴とは違う日本古来の「コト」について触れられていました。埴輪から再現された復元「コト」を見ると、「ほつまつたえ」記述にある「叩く」という表現がぴったりという気がします。現在、我々が目にしているものと、形は別物に見えました。「やまとごと」とか「倭琴」(わごん)、「和琴」(わごん)と呼ばれ区別されていたようです。
2012/4/13追記
ジョンレノ・ホツマ
9-18 宮中では六弦の琴を奏でて喜ぶ(9-23~25)
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おもむきを あめにつくれは(9-23)
たかまには
この戦況結果を天照神に告げるや否や、宮中では喜びに沸きたちました。
今まで、八年の間、ずーっと戦線恐慌としていたことから解放されたわけです。
ゆつうちならし(9-23)
うすめみの かなでるをみて(9-24)
おおんかみ
「うすめみ」(天の鈿女、あめのうずめ)が、弓弦(ゆみづる)を打ち鳴らして奏でるのを天照神が見ておりました。
くわもてつくる(9-24)
むゆづこと たまふわかひめ
むつにひく
天照神は、桑の木で作った六弓弦(むゆづ)の琴を「わか姫」に賜いました。それを、六音階に弾きました。
かだふきかなて(9-24)
めがはひれ そのことのねは(9-25)
「かだ」(葛)、「ふき」(蕗)、「かなで」(曲)、「めが」(茗荷)、「は」(羽)、「ひれ」(巾)の六弓弦(むゆづ)の琴の音でした。
ジョンレノ・ホツマ
9-17 「いぶきど」と残党を討ち治め「そさのお」は身内と認められる(9-22~23)
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うちつれやどる(9-22)
「そさのお」は昔の身内同士に入ること(帰ること)が出来ました。
「やどる」は「子がやどる」(妊娠する)という意味合いからも、一緒に留まったことを言っています。
さだのみや のりをさためて(9-22)
そして、「さだの宮」で「のり」(規範、行動や判断の原則、基準、即ち今後の戦略)を定めました。
この戦略を定めたところなので「さだの宮」と名付けられたのでしょうか。
佐太神社(さだじんじゃ)島根県松江市鹿島町
http://sadajinjya.jp/
はたれねも しらびとこくみ(9-23)
おろちらも うちをさめたる
その結果、「そさのお」を迎えて、「はたれ」の根拠地「ね」(北)も、益す人であった「しらうどこくみ」や「おろち」等も残党も討ち滅ぼしました。
ここでの「おろち」とは「もちこ」「はやこ」とその家来たちを示しています。
ジョンレノ・ホツマ
9-16 「うぶきど」は「そさのお」に忠義を尽くすよう促す(9-21~22)
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「ほつまつたえ」の文字の例です
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こまよりおりて(9-21)
そさのおの てをひきおこす
「いぶきど主」は馬より降りて「そさのお」の手を取り顔を上げさせました。
この時代に、既に馬を使っていたことが分かります。この部分の記述が紀元前660年頃と推定されますから、それより5代前、
すなわち
1.天照神(わかひと)の弟が「そさのお」
2.おしほみみ(おしひと)
3.ににきね(きよひと)
4.ほほてみ(うつきね)
5.うがやふきあわせず(かもひと)
6.たけひと(かんやまといわわれひこ、神武天皇)
の話ですから、多分紀元前800~900年頃ではないでしょうか。
しむのより あいゑることは(9-21)
のちのまめ いさをしなせは
はれやらん(9-22)
身内同士のよりを戻して、天照神のお許しを得るために、忠義を尽くして手柄を立てれば、きっと天照神も心が晴れ認めてくれるでしょう。
われをたすけて(9-22)
ひとみちに ますびとうたは
まめなりと
さあ、我を助けて一緒に(ひとみちに)力を合わせて、益人供(諸悪の根源であった代官たち)を討ち取って認めてもらうために忠義をみせましょう。
ジョンレノ・ホツマ
9-15 「そさのお」は甥の「いぶきど主」に自分の償いを歌にする(9-19~21)
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おぢおゐを しむのあやまち(9-19)
つくのえと なげきうたふや
伯父にあたる「そさのお」は、甥の「いぶきど主」に身内に対してとった過ちをどう償えば良いのか途方にくれ、嘆いて唱にしました。
あもにふる あがみのかさゆ(9-19)
しむのみき みちひはさまで
あらふるおそれ(9-20)
「あ」(天、宮中)から「も」(下、下界)に落ちてしまいました。
「あが」(吾、我が)私は哀れな、蓑笠姿になってしまいました。
「しむ」(身内)同士での「みき」(「み」女、「き」男、男女間)のもつれから男女間の道の間違いを犯してしまいました。
三千日もの間(はざま)、国を乱れさせたことを畏れ多くお詫びいたします。
かくみたび きもにこたえて(9-20)
なさけより さすがにぬるゝ
いふきかみ しむのつくばゑ
ともなんだ(9-21)
「そさのお」は、この歌を三度歌うと「いぶきど主」は身内の者がうずくまって泣いている姿に、心情に触れて胸を詰まらせ共に涙して頬を濡らしました。
「つくばえ」(つくばい、蹲踞、蹲、しゃがみ込む、うずくまる)
ジョンレノ・ホツマ