15-13 埴、水、火、風で獣が、風が勝つと三音のキツネ・タヌキに、火と埴が勝つと二音のイノ・マシ(猪・猿)が生まれる(15-15~16)
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はにとみづ ほかぜのよつが(15-15)
なるけもの
「はに」(埴・土)と水、火(ほ)、風の四つから獣が生まれます。
かぜみつよるを(15-15)
なもみこゑ きつねたぬきぞ(15-16)
風が満ちて縒られる(よられる、織り込まれる)と名前が三音からなる「きつね」とか「たぬき」になります。
「うさぎ」、「ねずみ」、「いたち」なども入るのでしょう。
ほとはにの よるはふたこゑ(15-16)
ゐのましぞ よつなもこれぞ
火(ほ)と「はに」(埴・土)が縒られる(よられる、織り込まれる)と、名前が二音の「いの」(猪)や「まし」(猿の古名)などであり、四音の名前のものも同じです。
この他に二音には「いぬ」、「ねこ」、「しか」、「うま」、「くま」、「うし」も入るのでしょうか。
もっと、こなれた解釈が出来れば良いのですが・・・・・
ジョンレノ・ホツマ
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15-12 空、風、火、水から鳥が生まれ、火が勝つと魚になる (15-14~15)
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くさきのむしの(15-14)
みつなこゑ かぜにこゑあり
(みつのこゑ)
草木の中にいる虫がいっせいに合唱し、風に乗って歌声となり広まります。
うつほはね はにむしもこれ(15-14)
風の歌声で空は踊り、土の中の虫も同じように合唱します。
うつほかぜ ほみづのよつが(15-15)
なるとりの
空(うつほ)、風、火(ほ)、水の四つから鳥が生まれます。
ほかつはおよぐ(15-15)
火(ほ)を糅つ(かつ、勝つ、かてて加え混ぜ合わせる)と、水の中を泳ぐもの(魚)になります。
今の小生にはちょっとチンプンカンプンです。行間の意味が読み取れません。
ジョンレノ・ホツマ
15-11 石や玉は変わることなく永遠だが、金属は溶解すると色が変わる (15-13~14)
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いしたまの ふなるはつきず(15-13)
石と玉の二つは尽きることなく永遠です。変わることはありません。
あらかねの みつはほねりて(15-14)
いろかわる
粗金の水(金属が溶解して液状になっている)は、火をくべてかき混ぜる(精煉する)と色が変わってきます。
ジョンレノ・ホツマ
15-10 魚は食べても良いが、獣は食べてはいけない (15-13)
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みつはくふ ふよはくわぬぞ(15-13)
「みつ」(水の中の貝や魚を言っていると思います。あるいは三つ、つまり三音からなる獣・動物・きつね、たぬき等でしょうか)は食べても良いが、「ふよ」(二本足や四本足の動物・あるいは二音からなる獣・動物、うし、こま、)は食べてはいけません。
なお、和仁估安聰釈述では「みつ」も「ふよ」もそれぞれ数字を意味しています。
ジョンレノ・ホツマ
15-9 草木が生じ、人の寿命は天地自然の理に従う(15-12~13)
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うつほあまみづ(15-12)
なるくさき
「うつほ」(空・空気)と「あまみず」(天からの水、雨水)を受けて草木が生じます。
うつほはたすく(15-12)
みづひやす ばはけかれする(15-13)
(ばはけかれかる)
「うつほ」(空・空気、ほら穴の意味もある)は、人の寿命を助けます。陰陽の「陽」であることを言っています。
水は身体を冷やして、血の循環が悪くなり健康を害し死に至ることもあります。陰陽の「陰」であることを言っています。
はなもみも あめのまゝなり(15-13)
草木の花や果実ができるのも、(あるいは人間の華や身体も寿命は)全ては天の手順(天地自然の理)に従っています。
ジョンレノ・ホツマ
15-8 土から抽出した粗金は踏鞴(たたら)で金属を取り出す(15-12)
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でるあらかねを(15-12)
たゝらなし ふいごにねれよ
はにうくる
これらの出てきた粗金(金属を含む土砂・精煉前の金属、鉱石)を「たたら」(古代の製鉄の方法・たたら製鉄)によって、「ふいご」で風を送り込み、高温にして、粗金をよく煉ると、土(土で固めた炉)の上にこの金属が溶けて浮き上がってきます。
「たたら・たたら製鉄」は、古代の製鉄方法で「野だたら」とも呼ばれ、地面を掘った穴、或いは周りを土で盛り固めた所に炭と鉄鉱石をくべて火をつけて「ふいご」で空気を送り高温にして鉄を溶かし出す方法です。
この時代に既に「たたら」が行なわれていたことに驚きます。完全な形の「たたら製法」ではなく、いわゆる「野だたら」と言う簡便な作業であったと考えられます。
また、ここで「ふいご」とあるのは、ふいごの形をしたものの他に強風が得られる場所をも言っているように思えます。
余談ですが、溶けだした鉄はちょろちょろと子蛇が動いているように見えるため、蛇(ときには大蛇、おろち)が出てくる記述は、鉄の産出を意味していると考えられます。
ジョンレノ・ホツマ
15-7 埴は石、玉になり、粗金ができ、錫、鉛、金、銀、銅、鉄を取り出す (15-10~12)
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かつはには やまさとゝなる(15-10)
はにうつほ うけてばはいし
すがはたま
糅つ(かつ、かてて加えて、混ぜ合わせる)と、「はに」(埴・土)は山里になります。
「はに」(埴・土)は、「うつほ」(空)を受けて、「石」になります。その内の清いものが「玉」(宝石)になります。
やまにうつほの(15-10)
とほりなる あらかねのあは
すゞなまり すがははきかね(15-11)
山に「うつほ」(空)が通り、粗金(金属を含む土砂・精煉前の金属、鉱石)ができます。
その粗金の泡が錫や鉛になります。清い埴(は)が黄金になります。
ししろかね うびにあかゝね(15-11)
はくろかね
「し」(白い埴)は白金(銀)になり、「うび」(混沌とドロドロしている埴)が赤金(銅)に、「は」(濁泥の埴)が黒金(鉄)になります。
それはぎはき(15-11)
きりはしろ ひのきはきあか
くりはくろ(15-12)
それらの金属の色は、
萩(山吹)の花の黄色が金で、桐の白が銀で、檜の黄赤色が銅で、栗の黒色が鉄です。
ジョンレノ・ホツマ
15-6 万物の成り始めから話します(15-8~9)
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あめつちの ひらけるときの(15-8)
ひといきが めおとわかれて
おはあめに めはつちとなる
天地が分かれ万物が成り立ち始めるとき、「うい」(初)の一息が吹き込まれ、宇宙は「めお」(陰陽)に分かれ、「お」(陽)は「天」に、「め」(陰)は「つち」(地、地球)となりました。
おのうつほ かぜうみかせも(15-9)
ほとわかれ うおせのむねは
ひのわなる
「お」(陽)は「うつほ」(空)を生み、「うつほ」(空)は「かぜ」(風)を生み、その後「かぜ」(風)は「ほ」(火)と分かれます。「うおせ」の中心は「ひのわ」(日の輪)になります。
「うつほ」(空)、「かぜ」(風)、「ほ」(火)の三つが陰陽の陽になります。
「うおせ」の「う」は「うい」の一吹きの「う」(大きい)、「う」(陽)「せ」(背中、背後、勢い)で太陽を示していると考えられます。
「むね」は漢字で表すと胸、宗になり、中心という意味があるようです。
いめのみなもと(15-9)
つきとなる つきははにみづ
「いめ」(陰・女)の源(元の意)は、「月」となります。「月」は「はに」(埴・土)と「水」に分かれます。
「はに」(埴・土)と「みず」(水)の二つが陰陽の陰になります。
なお、この部分の解説は、「あわ」の歌の48音図の母音の説明をも示しています。
ジョンレノ・ホツマ
15-5 昔から言い伝えられてきた長寿の食べ物について話すので聞きなさい(15-7~8)
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よゝたもつ あめのうむたみ(15-7)
このことく ながいきみんと
くいものゝ よしあしわくる
なりそめを もろたみきけよ(15-8)
昔から、代々言い伝えられ守られてきた天からの教えを、子供に言い聞かせるように話します。
それでは、天の教えにある、健康で長生き出来るように、食物の善し悪しの因果関係について話をしますから、皆さんもよく聞いてください。
ジョンレノ・ホツマ
15-4 獣(動物)の肉を食べると血肉は汚れて早死にし、清菜を食べれば清められる(15-5~7)
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けのしゝはめは(15-5)
しむけがれ
毛の生えた獣の肉を食べると、「しむ」(沁む・全身、自分の血や肉体)が汚れます。
よつなるしゝは(15-5)
がほすぎて ちぢみけがれて(15-6)
(なほすぎて)
みもかるゝ
特に、四足の動物の肉を食べると、悪い火(ほ)が強く、精がついたように見えても、「しむ」(沁む・全身、自分の血や肉体)が縮んで汚れて、ついには身体も枯渇して死に至ります。
たとえはにごる(15-6)
みづかわく しゝもにごれば
かわきつく
例えば、濁った水が乾くと、汚れが跡に残るように、動物の肉も濁っていますから、動物の肉を食べるとその毒素が体内に付着することになり、その結果、肉体が蝕まれることになります。
きよなをはめは(15-6)
ちもきよく うしほのことし(15-7)
そこで、清い菜(野菜)をいっぱい食べれば、濁った血もきれいになり、この二見ヶ浦の潮のように力強くなれます。
ジョンレノ・ホツマ
15-3 汚れを清めるため、六根の禊ぎをして神の姿に戻る(15-4~5)
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おしゑぐさ おさめさとせる(15-4)
これらの、汚らわしいことを濯ぎ清めるために、どのように正していくか、教え草(教えの道、道教?)を話して聞かせましょう。
こゝろばの むはしそゝぎて(15-5)
みをしらげ ひおねにかえる
かんかたち
心の中に入り込んだ「むはし」(目・耳・鼻・口・身・心、六根清浄)を、今、禊ぎをしたことによって、心身を清め、元の「ひおね」(日・陽・根、太陽)に戻り、天神としての姿勢を正せました。
ジョンレノ・ホツマ
15-2 無垢で生まれたが、理不尽な人々を相手にして、身が汚れた(15-3~4)
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ときにあまてる(15-3)
みことのり
すると、天照神は詔り(教え諭す)をしました。
なんぢぬかたゝ(15-3)
もろもきけ
汝、「ぬかただ」よ、諸神も一緒に聞きなさい。
この記述より、「ぬかただ」と「くすひ」は同一人物ということが分かり、「くすひ」は「くまのくすひ」であることが確認できます。(6綾-28参照)
わがうまれねに(15-3)
あかもなく あおうけうまれ
ねはきよく(15-4)
私が生まれた時、もともと全くの無垢で天の緒を受けて生まれたので、心根は清いものでした。
うくめくたみに(15-4)
めもけがれ あしきうたゑに
みゝけがれ はなもちならぬ
しかしながら、うじゃうじゃと蠢(うごめ)く民を見て、「目」が汚れてしまいました。
更に、悪い歌を聞いて「耳」も汚れてしまい、鼻持ちならなくなってしました。
すなわち、我先に目先の利を得ようとする「はたれ」のような悪者の相手をしなければならず、自分勝手な理の通らない欲得の訴えを聞かなければならず、我慢できないほど不愉快になってしまいました。
ジョンレノ・ホツマ
ホツマツタヱ 15綾
みけ よろづ なりそめ の あや
御食 万物 成り初め の 綾
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15-1 「くすひ」が父、天照神の禊ぎを不思議に思う(15-1~3)
あめつちも のとけきときに(15-1)
天上も地上も静かで穏やかに治まっていました。
あまてらす かみのみゆきの(15-1)
ふたみかた みしほをあびて
みそぎなす(15-2)
天照神が二見ヶ浦に御幸され、潮(海の水)を浴びて、禊ぎをされました。
とものくすひが(15-2)
いぶかさを あめにもふさく
御幸のときに、お伴をしていた息子の「くすひ」(くまのくすひ、ぬかただ)は禊ぎされたことを不思議に思い、天照神に質問しました。
「くすひ」は、「くまのくすひ、ぬかただ」で天照神と「とよ姫」(「もちこ、はやこ」が失脚後、ねのうちめ・北の内女となる)との間の皇子で、天照神の末っ子になります。
ちゝみかど やぶさくるまの(15-2)
みゆきなす かみもけがれの
あるやらん(15-3)
息子の「くすひ」が以前から不思議に思っていたことは、帝である父上が八房の輿(くるま、みこし)で御幸されたときに、禊ぎをされたのを見て、父上のような神のような方にも「けがれ」というものがあるのでしょうか。
ジョンレノ・ホツマ
14-38 この歌が世継ぎを得る祝詞です(14-48~50)
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たみかならずも(14-48)
これなわすれそ(14-49)
民々よ、決してこの歌を努々(ゆめゆめ)忘れてはなりません。
このときに やもよろかみも(14-49)
もろたみも おしゑをきゝて
やちたびに こたねうること
さたまると ちたびうやまふ(14-50)
のとことぞこれ
この詔りを聞き終えた時のことです。
多くの神々(八百万もの神々)も、多くの民衆も、この教えを聞いて、何度も何度も(八千回も)、「子種得ること定まりぬ」(子種の出来る方法がはっきり分かりました)と歌い続けました。
千回も敬われたほどの世継ぎを得る祝詞がこのことです。
14完
14-37 私(天照神)と「こやね」「こもり」「かつて」の歌は天神に応えます(14-47~48)
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またもろかみに(14-47)
みことのり(14-48)
また、諸神に向かって詔りがありました。
つぎこいのらは(14-48)
わがうたと こやねとこもり
かつてみな あめにこたふる
おしゑなり
世継子を求め祈る者は、我が歌(天照神の歌)と「こやね」と「こもり」と「かつて」の三つの歌は、全て天神の応える教えです。
ジョンレノ・ホツマ
14-36 天照神の詔り「やすひこ」に「かって神」を賜う(14-47)
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またやすひこは(14-47)
やすやすと とりあぐることを
わざとなせ たまふおしては
かつてかみ
また「やすひこ」(かだぎやすここ・ひとことぬしの息子)は、安産させることを業(産婆)としなさい。
「かつて神」の神璽(おしで)を賜いましょう。
ジョンレノ・ホツマ
14-35 天照神の詔り「みほひこ」に「こもり神」を賜う(14-46~47)
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またみほひこが(14-46)
みそむこを ひたすこゝろは
みにこたえ たまふおしては
こもりかみ(14-47)
また「みほひこ」(よよぎみほひこ・3代目大物主)が三十六人もの子供を大切に育てている姿には心底感銘を受けました。よって、「こもり神」という神璽(おしで)を賜いましょう。
ジョンレノ・ホツマ
14-34 天照神の詔り「わかひこ」に「天のこやね」の名と「かすが神」を賜う(14-45~46)
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48音で出来ています
かくみたび うたひますれは(14-45)
みことのり
このように、「やすひこ」(かだぎやすここ・ひとことぬしの息子)が歌い終わると、天照神から詔りがありました。
なんちわかひこ(14-45)
ひとふるに あまのこやねと
なにしあゑ たまふおしては(14-46)
かすがかみ
汝、「わかひと」よ、未来永劫に、「あまのこやね」と名乗りなさい。そして、「かすが神」という神璽(おしで)を賜いましょう。
「あめのこやね」とは、 天から授かる子を守る屋根(雨風を守る屋根の下で育てる)という意味でしょう。
ジョンレノ・ホツマ