16-2 春日神が仲人をかってでる(16-3~4)
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「ほつまつたえ」の文字の例です
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かすがとの あまのこやねは(16-3)
よのひいで かすがのかみと
なをたまふ
一方、春日殿の「あまのこやね」は、世に秀でいておられ、「かすがの神」という名前を賜わっていました。
われねがわくは(16-3)
かんつきみ はしかけなして(16-4)
たまわんや
その「かすがの神」が、鹿島神に、私がお二人の願いを達成するために、神の使いの君になり、橋掛け役(仲人)として、間をとりもって差し上げましょうと申し出ました。
ジョンレノ・ホツマ
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ホツマツタヱ 16綾
はらみ つゝしむ おび の あや
懐妊後 慎重に包む帯の綾
16-1 鹿島の神に一人姫がいたが、家督を継ぐ男の子がいなかった(16-1~3)
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ふそゐすゝ もゝゑふそやほ(16-1)
としさみと
二十五すず歴の百枝二十八穂の年のことです。
「さみと」は「ほつま歴」の 28番目に当たります。60年で一周し、後の「辛卯」・「かのとう」に当たります。
かしまのみやの(16-1)
ひとりひめ おのこなければ
鹿島の宮には、一人の姫がいましたが、家督を継ぐ男の子がいませんでした。
かしまきみ かとりのみやに(16-2)
ゆきいたる ふつぬしむかえ
とことをゑ いりますのちに
ものかたり
そこで、鹿島の君(たけみかづち)が香取の宮に相談しに訪問しました。香取宮の「ふつぬし」は、鹿島の君を迎え、挨拶も終えて、養子縁組を結ぶことになったときのお話です。
「とこと」とは、戸事・門口での挨拶を言うようです。(鏑氏)
しろすことくに(16-2)
ひひめあり つぎこなければ(16-3)
ご存知のように、鹿島の君には一人の姫がいましたが、跡継ぎの男の子がいませんでした。
ジョンレノ・ホツマ
15-49 天成神道 完 (15-51~52)
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うるとなも こゝなひつきの(15-51)
みたねゆえ くえはめのたま
あきらかに あひもとむなり
九月にもなると、米(玄米)と菜(野菜)の作物は実ります。
米は「日」の種(精霊)、菜は「月」の種(精霊)ですから、これらを食べると、目がくっきりと見えるようになり、共に求め合い、魂も光に溢れ目が輝き明るくなります。
左目が日の精霊、右目が月の精霊、米が日の精霊、菜が月の精霊、これらがお互いに惹きつけあうことを言っています。
あめのみち なすひとかみと(15-51)
(なすひとかみに)
あひもとむ ゆえにこゝなし(15-52)
めつるこれかな
「天なる道」(天成神道)を素直に進む人を神は感応して助けるでしょう。故に、私が菊の花を愛でる由縁がここにあります。
15綾完
ジョンレノ・ホツマ
15-48 天成神道 続き四 (15-50)
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がしゝはくさく(15-50)
おもみだれ とくははらひに
(とくはあらひみ)
これに反し、汚れた肉を食べた者は臭く魂の緒も乱れ、解毒するためお祓いをして清めなければなりません。
ジョンレノ・ホツマ
15-47 天成神道 続き三 (15-49~50)
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箸墓(箸塚)古墳についての記述が見つかります
吉野ヶ里遺跡の当時の国名・女王の記述。
以前別のリンクでの吉野ヶ里についても付記します。
これこゝなしの(15-49)
ときまちて かるゝにほひも
ひとのみも すがかてはみて
よろほゑて かるゝにほひも(15-50)
こゝなしぞ
このことは、「ここなし」(菊)の花は、自然に枯れていくまでも、香しく匂い続けます。同じように、人間の肉体も、生前清々しい食材を食べていれば万年もの寿命を得て、死んでも肉体は菊の花のように香しい匂いです。
こんなことは全く知りませんでした。
おもむろすぐに(15-50)
かんかたち
亡きがらは直ちに神体になり、御霊は宮に安置され菊の香と共に天に送られましょう。
昨日、箸墓(箸塚)古墳の調査のニュースがありましたが、調査に携わった方には、誰一人このホツマツタヱの記述を御存知ないのか残念です。あるいは、ホツマツタヱの存在さえ無視されているのでしょうかね。
記述の個所を上記にリンクさせました。よろしく。
ジョンレノ・ホツマ
15-46 天成神道 続き (15-48~49)
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ときこぬかれは(15-48)
くるしみて たまのおみたれ
あにあえず
天から与えられた寿命を待たずに早死にする(枯れ=死ぬこと)ことは、魂の緒が乱れ苦しんで、天の元宮に帰れず、獣に成り下がることになります。
よめひたもちて(15-48)
(あにかえず)
あにあがる ときはたのしみ(15-49)
(ときはたのみみ)
まかるなり
天寿(余命)を全うして、天に神上がるときは、苦しむことなく安楽に死を迎えるでしょう。
ジョンレノ・ホツマ
15-45 天成神道 その一(15-47~48)
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をもえいのちは(15-47)
みのたから ことわさもせな
よろきみも ひとりいのちの(15-48)
かわりなし
思い起こしなさい。人の命こそが己が身の宝です。この言葉をことわざにしなさい。万人を治めている君(君主)と言え、一人の人間の命にかわりはありません。
ジョンレノ・ホツマ
15-44 西王母から早死にの嘆きを聞いて天成神道を授ける(15-45~47)
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わかみゝも けがるゝあかを(15-46)
みそぎせし(15-47)
私はいろいろな要求を聞かされてきたので、耳が汚れてしまいました。 耳の垢を祓うために禊ぎをして身も心も清めました。
ながらふみちを(15-47)
よろこべは かれをなけきて
みちさづく
「天なる道」(天成神道)に向かって長寿の道を行くことがこの上なく喜びです。しかしながら、枯れ(早死)の嘆きを聞いて、天成神道を授けましょう。
ジョンレノ・ホツマ
15-43 西王母が、不老長寿の千代見草を求めて再来日する(15-45~46)
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またきたり ころやまもとは(15-45)
おろかにて しゝあぢたしみ
はやかれし もゝやふもゝぞ
その西の母上(西王母)が、遠路はるばる中国河南省から、日本の日高見国(仙台多賀地方)まで、再びやってきました。「ころやまもと」(崑崙山本)の国民は愚かにも肉食で(肉の味を嗜む)、その結果、皆、早死にしており、百才とか二百才でしかありません。
ここでの「もも」(百)・「ふもも」(二百)は、この後に出てくる「ちよろ」(千・万)と較べて少ないということを大げさに言っているのでしょうか。
例えば、白髪三千丈と言うように極めて長いことを大げさに言っているようです。
たまゆらに ちよろあれとも(15-46)
ひゝのしゝ しなきみいでゝ
ちよみぐさ たづぬとなげく
なかにはごく僅かですが、千とか万とか生き延びる神もいますが日々、肉食を続けています。
夏(か)の国では、支那の君が現われて、不老長寿の千代見草を探し求めていましたが見つからないと嘆いています。
ジョンレノ・ホツマ
15-42「うけすてめ」は中国へ帰国後「ころびん君」と結婚、西王母となり「くろそのつもる」を生む (15-44~45)
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よろこびかえる(15-44)
うけすてめ ころびんきみと
ちなみあひ くろそのつもる
みこうみて にしのはゝかみ(15-45)
「うけすてめ」は「たまきね」の配慮に感動し、喜んで中国へ帰国します。そして、「ころびん君」(崑崙王)と結婚して「くろそのつもる」(玄圃積)皇子を生み、西の母上(西王母)と崇められました。
超古代の中国と日本とのつながりが、はっきりと残されていることに驚嘆します。夏(か)の国とは、殷王国より古く、紀元前2000~1600年頃の中国最古の王朝時のことの記載になります。
西王母は七夕伝承の織女のように一年に一度稀有という大鳥に翼の上に登って東王公に会いに行くという記述がみられ、さらに道教に迎い入れられてからは「神界、鬼界、人間界の三界を統べる」・・・と中国南北朝時代の著作の「神異経」にあるそうで、より信憑性があることが分かります。
この項、「アジア女神大全 吉田敦彦+村松一男編著 青土社発行 西王母の項」より
また、兵馬俑は1万体すべて東を向いているとのことです。何かこれらのことと関連があるのかも知れないと感じた次第です。
ジョンレノ・ホツマ
15-41 「たまきね」は「うけすてめ」を「ここり姫」の妹として契りを結ぶ (15-43~44)
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こゝりのいもと(15-43)
むすばせて やまのみちのく(15-44)
さづけます
「たまきね」(豊受神、天照神の祖父)は、「うけすてめ」(後の西王母)を、「ここり姫」(しらやま姫、「いさなぎ」の妹)の義理の妹として契りを結び、大和の道の奥、陸奥(仙台地方)を授けました。
「やまのみちのく」は「天なる道」の事を示しているようにも思えます。
ここの「ここり姫」と「うけすてめ」が姉妹の契りを結んだという記述から、兄の「いさなぎ」が「たまきね」の娘の「いさなみ」と結婚させた経緯もはっきりします。
また、後に天照神が誕生した時の儀式に西からの影響がかかわっていたこともはっきり見えてきます。
更に「たまきね」の背景を知り、「天照神」に帝王学を教えたことも経緯が理解できます。
ジョンレノ・ホツマ
15-40「とよくんぬ」の子孫「うけすてめ」が「たまきね」のもとに来朝する(15-43)
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としをへて みちつきぬるを(15-43)
しかし、長い年月を経て、「天なる道」も風化して途絶えてしまいました。
うけすてめ ねのくにゝきて(15-43)
たまきねに よくつかうれば
みにこたえ
「天なる道」の教えが途絶えたことを憂いた「とよくんぬ」の子孫の「うけすてめ」(後の西王母)は、はるばる「ね」の国(北陸、白山)へ「たまきね」(豊受神、天照神の祖父)を慕って来朝しました。そして、実の父のように良くお仕えをしました。
ジョンレノ・ホツマ
15-39 赤県の「とよくんぬ」は「夏」(か)の国(殷王朝の前)を代々治める(15-42)
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とこたちの やもをめくりて(15-42)
にしのくに くろそのつみて
かにあたる なもあかかたの
とよくんぬ よゝおさむれと
遠い昔、「くにとこたち」(天神初代)は、地球の八方の地を巡り廻って、はるか西の国へと至った。その地を開拓して「くろそのつみ」国を建国しました。この地方を「か」(夏)と称している所で、名前は赤懸(赤県)と呼ばれるようになりました。
「とよくんぬ」は代々この地を治めてきました。
「夏」王朝は紀元前2000~1600年頃の中国最古の王朝。
殷(いん)王朝(紀元前1600~1050頃)以前にあった中国最古の王朝で、青銅器時代の始まりであり、古代王国時代の始まりでもある。始祖は禹(う)とされている。
現在、中国河南省の黄河流域の二里頭遺跡が夏王国の跡と考えられています。
中夏文明の誕生 NHK中国文明の謎取材班著 講談社発行より
赤県は中国古代、都を七等級の第一として「赤県」と称したとあります。
ジョンレノ・ホツマ
15-38 「くすひ」に「ここり姫」の語りを話す (15-41)
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くすひよくきけ(15-41)
こゝりひめ かたれることは
ここで、話がかわります。
ところで、「くすひ」よ、よく聞きなさい。と言って、「ここり姫」(「しらやま姫」、天照神の叔母さんに当たる)の語ったお話をされました。
「ここり姫」は「いさなぎ」の妹で「しらやま姫」と言われてきて、「きくきり姫」・「ここり姫」と呼ばれるようになります。天照神は「いさなぎ」の子どもですから叔母さんに当たります。
ジョンレノ・ホツマ
15-37 私(天照神)は苦い千代見草を食べ、長生きし、民を治めています(15-39~41)
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わがつねのみけ(35-39)
ちよみぐさ よのにがなより
もゝにがし(15-40)
私(天照神)が、日常食べているのは千代見草と言い、世間で苦いと言われている苦菜より百倍も苦いものです。
にがなのみけに(15-40)
ながらえて たみゆたかにと
くにおさむ
私(天照神)は、苦菜の食事のお陰で長生き出来て、民を豊かにして国を治めています。
われみるすゝき(15-40)
ちゑよたび わがみもことし(15-40)
ふそよよろ いまださかりの(15-41)
かきつばた のちもゝよろを
ふるもしる
私(天照神)は今まで「すすき」(すずき、あめのまさかき、天真榊)の木の千枝が四回も生え替わるのを見てきました。
私も、今年で二十四万才になりますが、今だ盛りの杜若(カキツバタ)のように壮健です。この後、百万年経った後も行く末を見守ります。
この年の大きさに驚きます。何かの例えの年数、区切りとかの年数と推測され、そのように検討されている文献もあるようですが、まだ理解の域に達していません。
例えば、和漢三才図会1卷の時候の個所に、天地始終息という図があり、漢字ばかりで良く分かりませんが、一世=三十歳、一運=三百六十歳=十二世、一会=一万八百歳=三十運、一元=十二万九千六百歳=十二会
とあり、一元は天地の終始(一生)とあります。
ジョンレノ・ホツマ
15-36 日月の精霊を受けた米を食べれば、死後、天の元宮に戻れる(15-37~39)
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「ほつまつたえ」の文字の例です
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とりもけものも(15-37)
つきひなし ぞろはつきひの(35-38)
うるなみぞ
鳥や獣は、月や太陽の恵みを受けていません。米は月や太陽の恩恵を受けているものです。
ゆえにこたふる(35-38)
ひとはもと なかごこゝろば
ひつきなり
これ故に、神の教えに応える人は、最初から「なかご」(心の芯)、「こころば」(心意)に、日月の精霊を受けています。
神の教えに応える人とは、一生素直に生き、己の本分を守り、努力し、人の模範となって死を迎えた人のことを言います。
すぐにまかれは(35-38)
あひこたえ あめのみやゐに(35-39)
かえさんと けものになるを
とゝむなり
この者が、もし、死を迎えたとき、神は迷い込まないよう天の元宮に帰るまで見届けます。
決して、獣の世界に紛れ込まないようになされます。
ジョンレノ・ホツマ
15-35 獣肉を食べると血が汚れ、魂の緒が乱れ苦しみ、死後人間には戻れない(15-36~37)
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あやまらは たとえいのちは(15-36)
おしまねど ちけがれゆえに
誤って、鶏、獣を食べてしまったら、例え、命は生き長らえても、血が汚れてしまっています。
たまのおも みだれてもとに(15-37)
かえらねば たましゐまよひ
血が汚れると言うことは、魂の緒が乱れることになり、そのあげく、魂は行く所を見失い迷い込んでしまいます。
くるしみて けものゝたねを(15-37)
あいもとむ
行き場を見失った魂は、苦しんで、行き着くところは、獣と同類の種をお互いに求め合う事に成り下がります。
つまり、死後、生まれかわったときは、再び人間には戻れなくなると言っています。
ジョンレノ・ホツマ
15-34 鳥肉獣肉について警告のお触れを出す(15-36)
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よのとりけもの(15-36)
いましめと あまねくふれし
天照神は世の鳥や獣を食べてはいけないとの警告を広くお触れを出しました。
昔、小学校か中学校で、仏教とともに四足の動物は食べてはいけないという教えが伝わったと習った記憶があります。
それより以前の日本に既にお触れがあったことを改めて認識しました。
ジョンレノ・ホツマ
15-33 和え物を食べなさい。魚や鴨を食べたら大根を食べなさい(15-35~36)
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なをあらためて(15-35)
あいものゝ うをはよそあり
これもみか すゝなにけせよ
天照神は、菜をいろいろと調理して、和え物を作りなさい。魚(塩魚や干し魚・乾物)を使って四十通りもできます。
(今でも「四十物」と書いて「あいもの」と呼ぶ語源になります)
この場合でも三ヶ日間、すず菜(かぶ)を食べて汚れ(毒素)を消しなさい。
「あいもの」とは、野菜、魚介などを味曽、酢、ごま、からしなどで混ぜ合えわせた料理のことです。
みづとりを くえはふそひか(15-35)
すゝなゑよ(15-36)
水鳥(鴨)を食べたら、二十一日間、すず菜を食べなさい。そうすれば身の汚れ(毒素)が消せるでしょう。
ジョンレノ・ホツマ