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剣(つるぎ)について、ホツマツタヱの記述より抜粋

令和元年5月1日 宮中で、剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀が行われ、
「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」と「草薙(くさなぎ)の剣(つるぎ)」が引き継がれました。
ホツマツタヱの中から剣に関連する個所を幾つか抜き出してみました。

解読・解釈は1つの例です。思い込みによる誤りがあるかも知れませんので、あしからず。

8綾 天照神が山田へ御幸します(小笠原8-29~33)
またはたれ ひすみひたかみ
かぐやまと ふたいわうらに
つくつげの

また、別の「はたれ」が、日隅(ひすみ、青森)、日高見(陸奥)、香久山と二岩浦(二見ヶ浦)に舟が着いたと敵状を知らせてきました。

      くしのはひけは
もろかみは たかまにはかり
みゆきとぞ

諸神達は櫛占いをして、たかま(宮中)で神議し、天照神に御幸を乞い願うことに決めました。

      ねがえばかみの
みゆきなる てくるまのうち
せをりつめ あめのみかげに
あきつめは ひのみかげさす

天照神の御幸が決まり、「てくるま」(八英輦、)の中には中宮「せおりつ姫」が天照神に寄り添っておられました。
 あきつ姫(西のすけ后・はやあつき姫あきこ)は翳(さしは)で日陰になるようにされていました。

いふきぬし くまのくすひと
まてにあり しろくろこまに
もろそひて やまだにいたり

「いふき主」(「つきよみ」の子)と「くまのくすひ」(天照神と内女「とよ姫」との皇子)は、それぞれ白駒(馬)と黒駒(馬)にまたがり両脇をかため、
諸神も添って「やまだ」に到着しました
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たちからお はたれはるなに
とびかゝり ちからあらそひ
おししばる はたれまもみな
とりしばり まえにひきすゑ

 それを見た「たちからお」が「はたれはるな」に飛びかかり格闘の末、押し縛りました。
 残る「はたれ」魔も捕り縛り、天照神のおられる前に引きずり出し、額(ひたい)を地面に当ててひざまずかせました

たれあぐる きみやさかにの まかるたま 
せをりはまふつ やたかがみ 
あきつくさなぎ やえつるぎ


天照神の八英輦(やふさのてくるま)の帳(たれ)が静かに上がり、君(天照神)は八尺瓊勾玉(やさかにのまかるたま)を身につけておられました。
 中宮の「せおりつ姫」は「まふつ」(真経津)の「やたかがみ」を捧げていました。
「あきつ姫」は「くさなぎ」の「やえつるぎ」(八重垣剣)を携えていました。
御幸先は「やまた」県・現三重県大山田村、伊賀地方と推測

9綾-1 ソサノオがイナダ姫を狙っていたオロチを切ると、緒の先からむらくも剣が(小笠原9-4~5)

ひかわのかみの
やゑたには つねにむらくも
たちのほり

「ひかわ」(斐伊川)の上流の八重谷には、常にむら雲立ち上っていました。

そびらにしげる
まつかやの なかにやまたの
おろちゐて ははやかがちの
ひとみけと つゝがせらるゝ
なゝむすめ のこるひとりの
いなだひめ これもはまんと
たらちねは てなであしなで
いたむとき

八重谷の尾根(そびら)に繁っている松や榧(かや、櫟・一位の木)の林に「やまたのおろち」(八岐大蛇・大蛇(はは)や、錦蛇(かがち)が潜み、人身御供(ひとみごくう)に、七人の娘が犠牲になり、残る一人「イナダ姫」も狙われていました。
 「たらちね」(娘の父母)は、手を撫で足を撫で心を悼めて嘆き悲しんでいました。

 そさのみことの
かんとひに あからさまにぞ
こたゑけり ひめをゑんやと
いやといに みなはたれぞと
うらどえは あめのおとゝと
あらはれて ちぎりをむすぶ
いなたひめ ひめはゆげやに
かくしいれ

この痛ましい話を聞き「ソサノオ」命の単刀直入(ぶしつけ)な問いに包み隠さず答えを聞き、「ソサノオ」は、「イナダ姫」を得んと突然の申し入れをしました。
「ソサノオ」は「あめ」(天照神)の弟と身分を明かし、「いなだ姫」と婚約しました。「イナダ姫」をユゲ屋に隠れ入ました。

すさはやつみの
ひめすがた ゆづのつげくし
つらにさし やまのさすきに
やしぼりの さけをかもして
まちたまふ

「ソサノオ」は「やつみ」(八頭身)の姫姿に変装して、「斎つ」(ゆづ・神聖で清浄な)黄楊の木で作った櫛を「つら」(頭の上)に差しました。
 「やまたのおろち」の潜む八重谷の山の「さすき」(さじき・一段と高い所)に、八搾りの醸造した酒を用意し「おろち」を待ち構えました。

 やまたかしら 
おろちきて やふねのさけを
のみゑいて ねむるおろちを
づたにきる はゝがおさきに
つるぎあり ははむらくもの
なにしあふ

「やまたかしら」が現れ、「やふね」(八槽)の酒を飲み干すと「おろち」は眠ってしまいました。
姫姿に変身していた「ソサノオ」をイナダ姫と思い込み、眠ったままの「おろち」を、八束の剣で、ずたずたに斬りました。

 すると「はは」(おろち)の緒の先に、一振りの剣が現われました。これが、「ははむらくも」(羽羽叢雲)の剣の出現です

10綾 「おおなむち」は「くさなぎ」の矛を置いて出雲を去る(小笠原10-17)

とえはことふる
おほなむち そのこのまゝを
ふたかみえ わがこさりにき
われもさる
 
「かしまだち」(出雲征伐)に向かった「たけみかづち」は、「おほなむち」に決断を迫りました。
「おほなむち」は、子供(コトシロヌシ)の言うまま、二神(「たけみかづち」と「ふつぬし」)に全面降伏を伝えました。
 我が子は出雲を去ってしまった。私も去ります。

いまわれさらは
たれかまた あえてなれなん
ものあらし わがくさなぎの
このほこ
に ならしたまえと
いひてさる

今、私が出雲を去るにあたり、誰かまた力ずくで叛(そむ)く者が出てこないとは限らない。
  降伏の証として、我が「くさなぎ」の矛(ほこ)で国をならして(生らす・実らせる・均す)くださいと言って去りました。
 180人を連れた「おおなむち」は、津軽「あかる宮」を賜り、「つかる・うもと」の神となりました。

11綾 天照神の詔をオシヒトに伝える (小笠原11-9~10)

なんちをしひと 
わがかわり つねのよさしも
みたゝしぞ ちゝのはるあき
たみをなで

汝、「おしひと」よ、私に代わって政りごとを「つねのよさし」(全面委任)で行なうには身を糺してください。
 千千(ちぢ、非常に多くの、変化にとんだ)春、秋に民を優しく撫でなさい。一年を通して特に春秋の農作業の大変な時期には民に優しく接しなさい。

このやさかにの
まかりたま
 あがくしひると
もちゆれば なかごますぐに
たもつなり

この「やさかにの勾玉」(八坂瓊曲玉)は、吾が(私の)「くしひる」(竒し霊、霊妙)として用いれば、「なかご」(中心、行動する時の自分の基準軸、信念)を正しくまっすぐに保てます。考えが揺らぐことはありません。

 やたのかがみ
たてにふれ もろとのさがを
かんがみよ

「やたのかがみ」(八咫鏡)は「たて」(左手、左大臣)に「触れ」(持たせなさい)。
諸人の「さが」(善悪)を鏡に映し照らして鑑みなさい。

またやゑがき
つにあづけ あらかみあらば
よくむけて めくみやわせと
みてつから

また、「やえがき」(八重垣剣)は、「つ」(西、右大臣)に預けなさい。
「あらかみ」(荒神、不法者)が現われた時には、念を入れて差し向け、「めくみ」(情け、いつくしみ)を掛けて、和す(やわす、平和にする)ように、「みてづから」(直接自分の手で)下しなさい。

たまふみぐさ
うけたまゑ なおもおもゑよ
たからもの みることわれを
みることく

この三つの神器(勾玉、鏡、剣)を賜います。心して受け賜いなさい。
 この三種の神器を見るときには、「われ」(天照神)を見ると思って政り事を行ない天下を治めなさい。

23綾 剣は右(か)の眼で練り上げる(和仁估安聰釋本23-34~37)

なんぢがやいば 
よくときぞ しかれとまての
いきかれを しらずをしえん
しかときけ

 汝が作った剣の刃は良く鋭利である。しかしながら、左右の眼(まて・両方)に活き枯れを知らないようなので教えましょう。しっかりと聞きなさい。

      たのめははるの
いきるころ たのへおいれて 
ねるつるぎ いきみにちかく
かれうとし もしあやまるや
おそるなり

左(た)の眼は春の生き生きした気力があります。この左目の生気(眼力)を入れ込んで剣を練り上げ(鍛造する)れば、出来上がった剣は、生き身(活気身)に近く、枯れ身に疎いものになります。もし、使い方を誤ると、生き身(活気身)を斬り殺し、恐ろしいことになります。

 かのめはあきの
からすころ かのめをいれて
ねるつるぎ かれめにちかく
いきうとし

 右(か)の眼は秋の枯れていく「気」になります。この右目の眼力を入れ込んで剣を練り上げて(鍛造する)れば、出来上がった剣は、枯れ身に近く、生き身(活気身)に疎いものになります。

      つみあるものを
かれといふ なきはいきなり

ここで、罪ある者を「枯れ」と言います。罪なき者を「生き」と言います

かのつるぎ かれみをこのみ
いきをそる

 右(か)目の眼力で鍛造した剣は、「枯れ身」(罪人・悪)を好み、「生き」(善人)を恐れます。逸れます


      これぞをさむる 
たからもの これうつべしと
のたまえば おそれてもかの 
ものいみし みぎめひとつで
ねるつるぎ やふりあぐれば
みことのり
 
右(か)目の眼力で鍛造した剣こそが、宝物です。左(た)の眼を閉じて、右(か)目だけで剣に仕上げなさいと宣いました。
 鍛冶人は、畏れ多く100日の物忌み(心身を清浄に保つ)をしました。心身清浄で右目だけで剣を練り上げました。
 八振り(八本)の剣が出来上がりました。天照神は、この剣を前に詔りをされました。

 いまこのつるぎ
むべいたる わがみこゝろに
よくかない みよのをさまる 
たからもの なもやえがきの
つるぎ
とぞ  かねりをほめて
たまふなは あまめひとつの
かみ
となる

今、この目の前にある剣は、まさに我が御心に良く叶っており、御世の代を治めるにふさわしい宝物です。この剣の名前を八重垣の剣と名付けます。
 かねり(鍛冶人)を褒めて、天目一箇(あまめひとつ)の神という称え名を賜いました。
 
のちにはたれが
みたるとき かなざきおよび
むまさかみ つるぎたまわり
はたれうち やたみをさむる

後に、「はたれ」が天下を乱したとき、「かなざき」と六将神「ふつぬし・たけみかづち・かだまろ・いふきぬし・たちからを・くまのくすひ、の6人」に、剣を賜わり、「はたれ」を討ち、「はたれ」の八民を治めました。
 残りの一本は天照神が持っていて、後に「くしひこ」に賜うことになります。

23綾 「つ」・「る」・「ぎ」の意味(和仁估安聰釋本23-38~39)

つるぎとは 
剣の「つ」・「る」・「ぎ」とは、

はきのよはひ
あにつきて かれるあのつぞ

「つ」は、木の年齢(よわい)のことです。
「あ」(天)に尽きて(つきて)の、枯れる天(あ)の尽(つ)のことを言います。天命が尽きる「つ」です。

はしばの かわけばもゆる
るぎのほぞ

「る」は、柴(雑木)が、枯れ木になって燃えるように「るぎ」の炎のことです。「る」は木の霊です。

 ぎはきのかれて おもひなし

「ぎ」は、木が枯れて、寿命が尽きて思い残すこと(生への執着)がない状態を言います。

 かれにつるぎと なつくなり
よって、「つるぎ」(剣)と名付けました。

23綾 自分の驕りを守るのが八重垣の剣(和仁估安聰釋本23-39~40)

もしたみおごり 
みのほとも わすれてつひに
つるぎうく うけさせしとて
みのかきよ

もし、民が驕り身の程を忘れて、「つるぎ」(剣)を受けるはめ(死罪)になったときに、受けさせてはならないと判断するのが身を守る垣になります。

      もしもつかさの
おごりにて たみをからせば
つみおゝし

もし、司(国神)に驕りが生じて(自分の勝手で)、民を枯らす(殺す)ことになったら、非常に罪が重いものになります。

      よこべにさらに
あらためて そのたみいかす

 緯糸役の緯部(よこべ)が、「あらためて」(検察して)その民を、取り調べて明らかにします。

とみことみ おごりしのびて
みちまもれ わがみのための
やゑかきはこれ

臣・小臣は、自分自身の驕りを表に出すことなく、こらえて、天成道を守りなさい。
常に天成道を守る心がけが、自分自身を守る垣になり、まさに八重垣の剣とはこのことです。

39綾 エミシ成敗に向かうヤマトタケはヤマト姫から「むらくも剣」を謹み受ける

なかいせの かみにいのりて 
いそのみや やまとひめにも 
いとまこい きみのおゝせに 
あたうちに まかるとあれば

 伊勢神宮に戦勝祈願をした後、伊勢の宮のやまと姫)に挨拶に行きました。ヤマトタケは景行天皇の命によりあだ討ちにまいりますとヤマト姫に報告しました。

やまとひめ にしきふくろと
つるぎもち おみこにいわく 
あめみまこ そめしひみつの 
おんはらひ ひみづのさわり 
はらふべし

 ヤマト姫は、ヤマトタケ」に錦袋(ヒミツの払いの呪文が入っていた錦織の袋)と剣を持ち出して「おみこ」(ヤマトタケ)に話しました。錦袋の中は、昔、あめみまこ(天孫ニニキネ)が記したヒミツ(火・水・土)の祓いです。火の災難、水の災難、土の災難にあったらこれらの障害を払いなさい。
 
      むかしいづもの 
くにひらく むらくもつるぎ
これなるぞ つゝしみうけて 
あだむけよ なおこたりそと 
さづけます 

昔出雲の国を開いたスサノウがやまたのおろちの尻尾から取り出した剣がこれである。謹んで拝領して敵を退治してきなさい。くれぐれも注意を怠らないようにと言って授けました。

39綾 「むらくも剣」は「くさなぎ剣」に

こちふきかわり 
にしけむり あだにおふえば 
くさをなぐ もえくさとびて

あたいくさ やきほろぼせば 
やけづ野や つるぎのなをも 
くさなぎて

 

 敵に辺りの野に火をつけられ、ヤマトタケは欺かれたことを知り、切り火を起こして迎え火を放ち、ヒミツの祓いを三度唱えた。
 ヒミツの祓いをしたら、風向きが東風にかわり西に煙が移りました。
 仇(敵の頭上)に火が覆った。そしてヤマトタケが草を薙ぎ払うと燃え草が飛び行きて賊軍(アダイクサ)を焼き滅ぼしてしまいました。
 以来、ここを焼けた野原(焼津)と言うようになり、むらくもの剣を草薙の剣というようになりました。

40綾 くさなぎの剣を宮簀姫(後の熱田神宮)の館に置く

やまとたけ をばよりたまふ
 くさなぎを ひめのやにおき
 いぶきやま かえさはいせぢ

ヤマトタケが、伯母(ヤマト姫)より賜った、草薙の剣を宮簀姫(ミヤヅヒメ)の家(後の熱田神宮)に置いたまま、伊吹山に登り足を痛め、宮簀姫の家に寄らず、帰路につきました。


次回ホツマツタヱ勉強会(3)のお知らせ
7月9日(火) 時間18:30~20:30
8月はお休みします。
会場:なかのZERO  西館3階学習室4
交通:JR中野駅南口 徒歩10分
参加費:500円 (テキスト代込)
初めて来られる方に
直接会場へお越しください。
5~10分ほど早めに来ていたければありがたく思います。
現在、15綾(章)を学習しています。
テキストは受付でお受け取りください。
2012年10月に始まった今度の勉強会(3)では、学習の原点に戻ります。オシデ文字を皆様がすらすらと読み書きでき、また原典を自分で翻訳できるようにしていきましょう
 講師:髙畠 精二  副講師・企画運営:藤田 昇



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